出会った彼は


「芽依ちゃん大丈夫?」

掴まれて少し赤くなっていた腕を優しくなでる。


「うん。私は大丈夫。」

「は、お前誰だよ。俺は今芽依と話してんの。邪魔しないでもらえます?」

それでも諦めない想が涼太くんに話しかける。


「僕も彼女に用があるので。」

そう言うと涼太くんが想に向かって微笑む。


でも、目は全然笑ってない。

「はぁ、じゃあ芽依。また連絡する。」


これ以上は話せないと思ったのか、想はそう言って姿を消した。

席までは涼太くんが手を引いてくれて戻ってきたけれど。


あれからずっと無言で、どこか怒っていそうな顔。

デザートも食べたけど。全然味がしなかった。


食べ終わって、お店を出る。