お礼を言いながら涼太くんが紅茶を受け取る。
「ごめんね。連絡もなかなかできなくて。でもサプライズで来たかったから。」
「全然。それは大丈夫。嬉しい。」
少し寂しかった心が、涼太くんの顔を見るだけでぽかぽかと暖かくなる。
「部屋、綺麗じゃん。」
鍵を渡した時に言った、部屋が汚い時もあるから連絡してねと言ったのを気にしてくれていたらしい。
「え、あぁ。昨日美沙来てたから。」
「あ、美沙ちゃん来てたんだ!俺も会ってみたいな~」
美沙の話はよくしているから、涼太くんも知っている。
「美沙、涼太くんに会ったら発狂しそう。」
「えー、そうなの?芽依ちゃんは俺に会っても発狂なんてしてくれなかったけど。」
「そりゃ推しが目の前にいたら、発狂通り越してパニックだよ。」
「そういうもん?」

