出会った彼は


一緒に過ごしていたけれど、やっぱり寂しかったのか。


美沙は涙を流している。

「え。何で泣くの!?」

「嬉しいのと、芽依が優しいから…。」


お酒が入っていたせいか、涙腺が弱まった美沙は泣いてしまったらしい。

「いや、ダメダメ!今泣くな!メイク崩れてるから!今すぐ涙拭いてメイク直して!」


次々に流れる涙を無理やり止めてもらう。

「え、顔やばいって。一回洗顔してきたら?」


私が真顔で言うと

「も~、芽依ひどい!たまに出る毒舌やめてよ!」

と言いながらも、いつものように笑って鏡を見る。


「え、マジでやばいじゃん。浩介もう来るかな。ちょっと洗面所借りるね。」

我に返った美沙は、顔を洗ってメイクをする。


メイクがちょうど完了したころに、家のインターホンが鳴った。