出会った彼は


どうやらそっちが本命の要件だったみたい。

仕事も一区切りついていたし、休憩スペースに移動する。


「クリスマスのこと?」

コーヒーを買って、有村くんに聞く。

「そう、やっぱりイベントごとって女の子からすると大事なもん?」

「そうだね~、初めて過ごすのならやっぱり特別かも。」

「そうだよな…。」

ガックリとうなだれている有村くん。


昼間の美沙と似ている。

「でも美沙はクリスマス一緒に過ごせないことよりも、今有村くんと話したりできない方が辛いみたいだよ。」

「まじ?」

私が見た美沙の状態を伝えると、さっきまでうなだれていた有村くんは少し嬉しそうに顔をあげる。


「ほら、2人とも意地張ってないで。美沙もああやって言ってたけど、有村くんから声かけてくれるの待ってるよ。」

「うん、七瀬ありがとう。」

「ううん。でも美沙の事泣かせたら許さないから。心配はしてないけど。」