出会った彼は


明らかに落ち込んでいる美沙。でもそれくらい、有村くんのことが好きなんだろうな。


「芽依はクリスマスどうするの?彼は仕事?」

美沙に言われて、そういえば何も決めていなかったことに気付く。


「多分、仕事かな。何も決めてないや。」

「そっか。もうプレゼントも買ってあるのに。当日渡せないなんて~」

うなだれている美沙になんと声を掛けたらいいか悩んでいると


「でも浩介と喧嘩しちゃって話したりできないのが一番悲しい。」

こんなに想われて、有村くんは幸せ者だな。

何とか美沙を励まして、仕事に戻る。


デスクで仕事をしていると、後ろから話しかけられる。


「七瀬、これ頼める?」

振り返ると、そこには有村くんが居た。

「あ、うん。やっておくね。こっちの部署まで来るの珍しいね。」

「あーうん。美沙から聞いた?」