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あれから何時間経ったのか。いつのまにか寝ていた私は、着信音で目が覚めた。


誰からなのか確認もしないまま電話に出る。


「はい。」

「芽依ちゃん、芽依ちゃんの部屋って何号室?」


スピーカー越しに声を聴くだけでもわかる。私の大好きな彼の声。


「えっと、×××号室。」

あまり回っていない頭でそう答えると

「鍵開けておいて。」


それだけ言われて通話が切れてしまった。

何でだろうと思いつつも、重たい身体を引き摺って鍵を開ける。

一応、扉を開けてみたけれど涼太くんの姿はない。


何だったんだろう?

とりあえず、まだ熱がありそうな気がするからそのままベッドに戻る。