「それがとても気持ちの悪い場所で……知らない場所なんだけど知ってるような」

「まあ、夢なんてそんなもんだよね。私も知らない人とか夢に出てくることあるし」

何気ないように言ってはみたが私は内心穏やかではなかった。

同じ夜におかしな夢を見た。これって偶然なのだろうか?

口にこそ出さないが自問した。


「遠くから悲鳴がたくさん聞こえてきて逃げようとするんだけど……その先にあるのが開けてはいけない扉なの」

一旦間を置いてから真理は続ける。

「でもそのことに直前まで開けてはいけない扉だって気が付かないで、未来がドアノブに手を掛けたところで私が止めたら目が覚めたの」

「私が扉を……」

「ごめんね!気分悪いよね、こんな話」

「ううん、そうじゃないの。そういう意味じゃなくって」

真理に止められたというのがなぜか気になった。

なぜだろう?