お母さんたちの寝室も二階だ。あれだけの鳴き声が聞こえないはずがない。現実のことだとしたらの話だが。

「そっか。ありがとう」

「なによ?どうしたっていうの?」

「ううん。ちょっと変な夢見たからさ」

私が笑って言うと、お母さんは首をかしげた。

「シャワー浴びるね」

「はい」

お母さんは返事をすると、再び朝食の支度にとりかかった。


洗面台の前に立つと鏡を見た。そうか…… あれは完全な夢だったんだ。


スマホの履歴を見ると修哉には電話をしていることから、修哉と話したまでは現実だったのだ。

その後で私は寝たということになる。


納得してシャワーを浴びた。

熱いお湯が目を覚ましてくれると同時に頭も冴えてきた。