はあ…やっと美羽が見つかったと思ったら、まさか
莉花ちゃんと舜夜さんのところにいたなんて。

びっくりだわ。

まあ、美羽が無事ならいいけど。

それにしても…

「ねぇ、あなた。もしかして…。」

「あぁ、ルーゼの話。」

「そう…。」

ルーゼ、、

あまりいい思い出…どころか酷い思い出しかないわ。

あの時、潰れたかと思ったのに…。

まだいたなんて…。

しかも、多分狙いは…

「狙いは、俺達と湊斗の家の子供だろうな。」

「あぁ、多分な。」

そう。子供達が狙われるのは、

私達への復讐心だろうね。

ほんと、最低ね。

絶対に子供達は狙わせない。

「そんな…子供達が狙われているなんて…。
あっ!あなた…花織は…?花織は大丈夫なの?」

「つっ!花織…。」

花織ちゃん…莉花ちゃんと舜夜くんの娘で四年前に家出しちゃった子…。

まだ、見つかってないなんて…。

あんなに必死に探してるのに。

「あなた…どうしましょう。花織が危ないかもしれない。花織がっ!」

ついに、莉花ちゃんが泣き出しちゃった。

「莉花…。」

「あぁあ!いゃぁ!」

「莉花。まだ花織が危ないと決まったわけじゃないよ。」

「…。えぇ、そうね。ごめんなさい…。私…私…。」

「莉花ちゃん。」

「えっ?…優羽ちゃんっ!」

ギュッ

「大丈夫、大丈夫よ。花織ちゃんを信じてあげて。ね?」

「グスッ、優羽ちゃん〜。」

ふふっ!

ガチャ

えっ?

「困ります、蓮斗様。」

蓮斗…?

「蓮斗!どうしてここにいるのです!?来ては行けません。戻りなさい。」

「ごめん…母さん。俺…花織の居場所知ってる。」

えっ?

蓮斗…は、今…なんて?

「蓮斗くん、それはどういうことかな?」

「蓮斗くん!それ、どういうことなの?」

「……。花織は今俺の家にいる。」

え?

「説明しなさい!蓮斗。」

「本当にごめん。俺、忘れてたんだ…。ほんとに。俺、あんま昔の花織と関わったことなかったし。」

そ、れもそうか。

年が離れてて一回…いや、一回もないかも。

「取り乱してごめんなさい、蓮斗。花織ちゃんをここに連れてこれる?」

「それは、分からない。花織次第。」

「あなた、今すぐ行きましょう。早く!」

「あぁ、車を手配しよう。それから蓮斗くん話を聞かせてくれるかな?」

「はい。」

蓮斗…。