私は憂ヶ丘高校に通う一年生、霧崎美羽。
私の朝はお兄ちゃんの声で始まる。
「美羽?朝だよ、起きれる?」
「うん、おはよう。お兄ちゃん。」
「ああ、おはよう。美羽。」
ううっ、笑顔が…。朝から刺激が強すぎるよっ。
お兄ちゃん!
私のお兄ちゃんこと霧崎蓮斗。
私のお兄ちゃんはお父さんとお母さんのいいところだけを受け継いで生まれたから、中学生の時から、とってもモテていた。
でも、私はなぜかその遺伝子を受け継がなかった。
お母さんもお父さんも信じられないくらい綺麗なのに…。
「どうしたの?大丈夫?」
私がずっと考え込んでいるのを見兼ねたお兄ちゃんが声をかけてきた。
「うん!ごめん。今、準備するね。」
「あ、美羽。」
「なーに?」
「ごめんな、今日母さんと父さんいないんだけど、俺も花織とデートする予定入れてて…。」
あ…そっか。お母さんとお父さんいないんだ。
まあ、それもそうだよね。
お父さんは霧崎グループの組長だし、お母さんは大財閥の一ノ瀬グループの令嬢だしね。
にしても、まさかお兄ちゃんが心から好きな人に出会えるなんて思いもしなかったなぁ。
でも、花織さんすごく綺麗な人だった。
優しく、まっすぐな人。
私も花織さんは大好き!
そっか…今日は一人…か。
よし!ジメジメしてないで学校に行こう!
楓ちゃんに話したいことがいっぱいあるんだっ!
「んーん。全然大丈夫だよ。武藤さんいるしね。」
「まあ、武藤に頼めば安全だと思うけど…。」
「大丈夫だよ!心配しないで!それより今日は花織さんとデートなんでしょ?最近、花織さんが忙しくて会えないって言ってたよね。よかったね!」
「まあ、確かに。武藤いるし大丈夫か。」
さっきから話に出てくる武藤さんとは霧崎グループ若頭直属の護衛の人のことだよ?体は大きいけどすっごく優しいんだ。
あ、若頭はお兄ちゃんなんだけど、お兄ちゃんが私を心配してくれて武藤さんを私の護衛にしてくれている。だから、学校登下校の時はいつも付いてきてくれる。
その武藤さんは信じられないくらい強いの!
それを認めてるからお兄ちゃんも納得してくれるはず。
「うん。じゃあご飯、食べよう。」
「うん。そうだね。」
「おはよう、お母さん。お父さん。」
「おはよう。」
「美羽、おはよう!ごめんね。今日一人にさせちゃうから…お兄ちゃんから聞いた?」
「うん。聞いたよ。」
「ごめんなさいね…。」
もう、お母さん、お兄ちゃんと一緒のことしてる。
「うんん。寂しくないよ!大丈夫!」
「母さん、さっきその話したばっかり。」
「そうなの?じゃあ安心ね。」
「安心?」
「えぇ、だって蓮斗が納得したんだもの。絶対大丈夫ってことよね。」
「さっすが母さん。わかってんじゃん。」
「まあね!お母さんだもん!ね、あなた?」
「ああ、そうだね。」
あれ?お父さん元気ない?
「大丈夫?お父さん。」
「…」
「あなた…。美羽が呼んでるわよ?」
「あ!ああ。ごめん。もう一回言ってくれる?」
「お父さん元気ない?」
それに、よく考えたら少し変な話だ。
いつも、みんな心配してくれるけど、今日みたいにたくさん聞かない。
ってことは
「もしかしてルーゼの話?」
ああ、図星みたい。
「だ、大丈夫よ!美羽は心配しないで早く学校に行きなさい。」
「うん。」
お母さんがここまで焦るなんて…何があったんだろう?
私の朝はお兄ちゃんの声で始まる。
「美羽?朝だよ、起きれる?」
「うん、おはよう。お兄ちゃん。」
「ああ、おはよう。美羽。」
ううっ、笑顔が…。朝から刺激が強すぎるよっ。
お兄ちゃん!
私のお兄ちゃんこと霧崎蓮斗。
私のお兄ちゃんはお父さんとお母さんのいいところだけを受け継いで生まれたから、中学生の時から、とってもモテていた。
でも、私はなぜかその遺伝子を受け継がなかった。
お母さんもお父さんも信じられないくらい綺麗なのに…。
「どうしたの?大丈夫?」
私がずっと考え込んでいるのを見兼ねたお兄ちゃんが声をかけてきた。
「うん!ごめん。今、準備するね。」
「あ、美羽。」
「なーに?」
「ごめんな、今日母さんと父さんいないんだけど、俺も花織とデートする予定入れてて…。」
あ…そっか。お母さんとお父さんいないんだ。
まあ、それもそうだよね。
お父さんは霧崎グループの組長だし、お母さんは大財閥の一ノ瀬グループの令嬢だしね。
にしても、まさかお兄ちゃんが心から好きな人に出会えるなんて思いもしなかったなぁ。
でも、花織さんすごく綺麗な人だった。
優しく、まっすぐな人。
私も花織さんは大好き!
そっか…今日は一人…か。
よし!ジメジメしてないで学校に行こう!
楓ちゃんに話したいことがいっぱいあるんだっ!
「んーん。全然大丈夫だよ。武藤さんいるしね。」
「まあ、武藤に頼めば安全だと思うけど…。」
「大丈夫だよ!心配しないで!それより今日は花織さんとデートなんでしょ?最近、花織さんが忙しくて会えないって言ってたよね。よかったね!」
「まあ、確かに。武藤いるし大丈夫か。」
さっきから話に出てくる武藤さんとは霧崎グループ若頭直属の護衛の人のことだよ?体は大きいけどすっごく優しいんだ。
あ、若頭はお兄ちゃんなんだけど、お兄ちゃんが私を心配してくれて武藤さんを私の護衛にしてくれている。だから、学校登下校の時はいつも付いてきてくれる。
その武藤さんは信じられないくらい強いの!
それを認めてるからお兄ちゃんも納得してくれるはず。
「うん。じゃあご飯、食べよう。」
「うん。そうだね。」
「おはよう、お母さん。お父さん。」
「おはよう。」
「美羽、おはよう!ごめんね。今日一人にさせちゃうから…お兄ちゃんから聞いた?」
「うん。聞いたよ。」
「ごめんなさいね…。」
もう、お母さん、お兄ちゃんと一緒のことしてる。
「うんん。寂しくないよ!大丈夫!」
「母さん、さっきその話したばっかり。」
「そうなの?じゃあ安心ね。」
「安心?」
「えぇ、だって蓮斗が納得したんだもの。絶対大丈夫ってことよね。」
「さっすが母さん。わかってんじゃん。」
「まあね!お母さんだもん!ね、あなた?」
「ああ、そうだね。」
あれ?お父さん元気ない?
「大丈夫?お父さん。」
「…」
「あなた…。美羽が呼んでるわよ?」
「あ!ああ。ごめん。もう一回言ってくれる?」
「お父さん元気ない?」
それに、よく考えたら少し変な話だ。
いつも、みんな心配してくれるけど、今日みたいにたくさん聞かない。
ってことは
「もしかしてルーゼの話?」
ああ、図星みたい。
「だ、大丈夫よ!美羽は心配しないで早く学校に行きなさい。」
「うん。」
お母さんがここまで焦るなんて…何があったんだろう?