今日はデート本番!
初めて私が計画したデート。
成功…するかな?
まあ、大丈夫だよね。
経験だけは謎にあるから。
今日は10時にMIRACLELAND集合だったけど、流石に十分前は早いかな?
集合場所の光の塔の下に向かっていると、光の塔の方からすごい悲鳴が聞こえてきた。
何か…あったのかな?
と、思い行ってみると、その人だかりの真ん中には今日のデート相手…霧崎蓮斗くんがいた。
そして、私は瞬時に理解した。
恐らく彼の美貌にみんなが悲鳴をあげたのだろう。
んー、こういう場合ってどうすれば良いんだろ?
まあ、でも遅れたって思われたくないし…
行くか、
「霧崎くん!おまたせ!」
「ああ、先輩。」
うぅ…周りの目線が怖い…。
でも、今日霧崎くんとデートするのは私だし!
「さ、行こう!」
「うん。」
まさか、付いてくるとかないよね…?
流石について来られるのは嫌だな。
「今日はどこ行くの?」
「今日?今日は、その名も霧崎くんの言うこと聞くデートだよ!」
「なにそれ?」
「んー、私が霧崎くんの言うことをなんでも聞くっていうこと。」
「ふーん。」
え?な、何その反応…。
ま、まあ、今考えてたら私なんかが霧崎くんの希望に応えても嬉しくないわよね。
「じゃあ、ホテル行こ。」
えっ?
「ほ、ホテルですか…?」
「うん、抱くから。」
そっかー…そうだよね…
やっぱり私達は体だけの関係だよね…
「わ…かった。霧崎くんがしたいんだったらそうしよう。」
「は?何いってんの?誰も抱くなんて言ってねぇーだろ。」
えっ?じゃあ何しに行くの?
「ホテルのランチ食べよーぜ。俺、うまいとこ知ってるから。」
ら、ランチ?
よ、よかった…、じゃあ少なくとも体目当てで今日のデート、オッケーしたんじゃないのよね!
「うん!食べる!」
「ふっ、行こーぜ。」
私は気づいていなかった。
今日のデートでこんなことになるなんて…。
「ふぅー。美味しかった!」
霧崎くんが言うだけあってすっごく美味しかった!
「また、食べにこよーね!」
「あ、うん。そうだね。」
あれ?なんか、今日霧崎くん元気ない…?
「大丈夫?霧崎くん?」
「ん?ん、あー、」
?
「今日は、このくらいで帰らない?」
えっ?
「あ…もしかして私とのデートは嫌だった…?」
「あー、いや、そういうわけじゃないけど…」
いつもならここで引き下がるけど…
今日はなんだかやるせない気がして…
「どうして!やっぱり私のことが嫌いなんでしょ!?だったらそうハッキリ言ってよ!」
「…、先輩。」
「いつもそうじゃない…やっぱり霧崎くんは私の体だけが目的なの…?」
「…先輩、俺は先輩の体目的じゃねーよ。」
霧崎くん…?
「はあ…仕方ないから言うけど誰にも言うなよ?」
「?うん。」
「俺は、霧崎グループの若頭。それは知ってんの?」
若頭、、
「んーん、知らなかった。」
「あっ、そ。」
「じゃあ、俺と一緒にいるのがどれほど危険なことか知ってる?」
危険?霧崎くんが?
「うんん。知らなかった。」
「はあ…。今だから言うけど俺、今尾行されてるから。」
び、尾行?
うそ…
気づかなかった…。
「ストーカーですか?」
霧崎くんのファンとか?
「あー、ある意味あってんのかな?少なくともあいつらは多分、俺を誘拐するために尾行してんだろうな。」
ゆ、誘拐!?
「どういうこと?」
「俺さ…父さんは霧崎グループの組長で母さんは一ノ瀬財閥の令嬢なんだ。」
えっ?
一ノ瀬ってあの?
四大財閥の一つで第2席と呼ばれてる大富豪…
じゃなかったっけ?
うそ…
「その様子じゃ知らなかったみたいだね。だから言うけど俺は政治的にも裏社会的にも重要なんだ。だから、俺とはあんまり関わらないほうがいいって訳。分かった?」
「そんな…分からないよ。お願い…私は大丈夫だから…お願い…捨てないで…。」
昔の記憶がフラッシュバックしてきた…。
怖い…また、私は一人?
「先輩…。はあ、もう分かったよ。ただし、先輩がどうなろうと知らないからな。」
「やったー!ありがとう、霧崎くん!」
こうして、私はまた一人にならずにすんだのだった。
初めて私が計画したデート。
成功…するかな?
まあ、大丈夫だよね。
経験だけは謎にあるから。
今日は10時にMIRACLELAND集合だったけど、流石に十分前は早いかな?
集合場所の光の塔の下に向かっていると、光の塔の方からすごい悲鳴が聞こえてきた。
何か…あったのかな?
と、思い行ってみると、その人だかりの真ん中には今日のデート相手…霧崎蓮斗くんがいた。
そして、私は瞬時に理解した。
恐らく彼の美貌にみんなが悲鳴をあげたのだろう。
んー、こういう場合ってどうすれば良いんだろ?
まあ、でも遅れたって思われたくないし…
行くか、
「霧崎くん!おまたせ!」
「ああ、先輩。」
うぅ…周りの目線が怖い…。
でも、今日霧崎くんとデートするのは私だし!
「さ、行こう!」
「うん。」
まさか、付いてくるとかないよね…?
流石について来られるのは嫌だな。
「今日はどこ行くの?」
「今日?今日は、その名も霧崎くんの言うこと聞くデートだよ!」
「なにそれ?」
「んー、私が霧崎くんの言うことをなんでも聞くっていうこと。」
「ふーん。」
え?な、何その反応…。
ま、まあ、今考えてたら私なんかが霧崎くんの希望に応えても嬉しくないわよね。
「じゃあ、ホテル行こ。」
えっ?
「ほ、ホテルですか…?」
「うん、抱くから。」
そっかー…そうだよね…
やっぱり私達は体だけの関係だよね…
「わ…かった。霧崎くんがしたいんだったらそうしよう。」
「は?何いってんの?誰も抱くなんて言ってねぇーだろ。」
えっ?じゃあ何しに行くの?
「ホテルのランチ食べよーぜ。俺、うまいとこ知ってるから。」
ら、ランチ?
よ、よかった…、じゃあ少なくとも体目当てで今日のデート、オッケーしたんじゃないのよね!
「うん!食べる!」
「ふっ、行こーぜ。」
私は気づいていなかった。
今日のデートでこんなことになるなんて…。
「ふぅー。美味しかった!」
霧崎くんが言うだけあってすっごく美味しかった!
「また、食べにこよーね!」
「あ、うん。そうだね。」
あれ?なんか、今日霧崎くん元気ない…?
「大丈夫?霧崎くん?」
「ん?ん、あー、」
?
「今日は、このくらいで帰らない?」
えっ?
「あ…もしかして私とのデートは嫌だった…?」
「あー、いや、そういうわけじゃないけど…」
いつもならここで引き下がるけど…
今日はなんだかやるせない気がして…
「どうして!やっぱり私のことが嫌いなんでしょ!?だったらそうハッキリ言ってよ!」
「…、先輩。」
「いつもそうじゃない…やっぱり霧崎くんは私の体だけが目的なの…?」
「…先輩、俺は先輩の体目的じゃねーよ。」
霧崎くん…?
「はあ…仕方ないから言うけど誰にも言うなよ?」
「?うん。」
「俺は、霧崎グループの若頭。それは知ってんの?」
若頭、、
「んーん、知らなかった。」
「あっ、そ。」
「じゃあ、俺と一緒にいるのがどれほど危険なことか知ってる?」
危険?霧崎くんが?
「うんん。知らなかった。」
「はあ…。今だから言うけど俺、今尾行されてるから。」
び、尾行?
うそ…
気づかなかった…。
「ストーカーですか?」
霧崎くんのファンとか?
「あー、ある意味あってんのかな?少なくともあいつらは多分、俺を誘拐するために尾行してんだろうな。」
ゆ、誘拐!?
「どういうこと?」
「俺さ…父さんは霧崎グループの組長で母さんは一ノ瀬財閥の令嬢なんだ。」
えっ?
一ノ瀬ってあの?
四大財閥の一つで第2席と呼ばれてる大富豪…
じゃなかったっけ?
うそ…
「その様子じゃ知らなかったみたいだね。だから言うけど俺は政治的にも裏社会的にも重要なんだ。だから、俺とはあんまり関わらないほうがいいって訳。分かった?」
「そんな…分からないよ。お願い…私は大丈夫だから…お願い…捨てないで…。」
昔の記憶がフラッシュバックしてきた…。
怖い…また、私は一人?
「先輩…。はあ、もう分かったよ。ただし、先輩がどうなろうと知らないからな。」
「やったー!ありがとう、霧崎くん!」
こうして、私はまた一人にならずにすんだのだった。