…、久しぶりのアレは最高だった。

ずっと一人だった事もあって、寂しさも紛らわせるとができた。

にしても、ほんっと可愛いんだから!

今、隣で寝てるけど寝顔が可愛すぎて思わずヨシヨシしちゃうのは許してほしいよね!

「ふふ。」

「おい…。何笑ってんだよ。」

って、えっ?

「き、霧崎くんっ?起きてたの?」

「当たり前だ。」

「じゃあもしかして私がヨシヨシしてたのも見てた?」

「うん。何してんだろーって思ってた。」

は、恥ずかしい…、、

「もう!何でもうちょっと早く言ってくれないの?恥ずかしいじゃん。」

「なんでって…だってお前顔がニヤけっぱなしだったし…。初めてのところで緊張してて最近笑えてねぇーんじゃないかって思って、さ。そしたら先輩笑ってたから、つい安心して。」

なーんだ。そういうこと。

「本当に優しいね、霧崎くんは。」

「……。どーも。」

「そんな、優しい霧崎くんに提案です!」

「提案?」

「そう。私とデートしない?」

私、お金はあんまりないけどゼロじゃないからね。

霧崎くんとのデート分くらいはある。

「…。急に何で?」

な、なんでって…

「それは、感謝かな?」

「感謝?」

そう。

「私…ね。本当は嫌だったんだ。知らない人に体を売るのが。でも、生きないといけないし。そのためにはどうしてもお金が必要なんだ。だから頑張った。どんなにおじさんでも、年下でも相手をした。相手を喜ばせてまた、来てもらえるように。」

「でもね…やってぱりとっても辛いんだよ?知らない人に私の体を触られ、知られるのは。だから、そこから救い出してくれた霧崎くんにはとっても感謝してるんだ。」

「改めて、ありがとう。霧崎くん。私を救い出してくれて。」

私が今まで思っていた事を全て吐き出すとずっと黙ったま話を聞いてくれた霧崎くんが口を開いた。

「お礼なんていいよ。その代わり一つだけ約束して。」

約束?

「もう、そんな仕事辞めること。そしてもう俺以外の男に抱かれないこと。」

「どう?守れる?」

そんなの、あたり前だよ。  

「もちろん。約束するよ。霧崎くん。」

「…ならよかった。じゃあ早速いつにする?」

「んー、そうだね…」

まだ決めてなかった…。

「あー、ごめん。急かしすぎたね。俺ちょっと多忙でさ…。予定は早めがいいんだ。」

あ…、忘れてた。そうだ霧崎くんは多忙だった。

「ごめんね…気が利かなくて。」

「あ…あ。ごめんね。俺が悪かったよ。今、一緒に決めよう。」

「うんっ!」

「来週の土曜日はどう?急だった?」

「うん!いいよ、そうしよう。」

「じゃ、決まりで。」

「あ、場所は私に決めさせて!絶対霧崎くんを楽しませるわ!」

「うん。まかせる。」

やった、霧崎くんとデート!