彼の家に住ませてもらって早3日たった。

毎日、毎日彼に抱かれている訳ではなくて、

んー、3日に一回くらい?の、割合かな?

だから初日以来抱かれてない。

家にもあんまり帰って来ないし…。

何してるんだろう…。

もしかして、私じゃ力不足?

霧崎くんはもうちょっと可愛い人がいいのかな。

もし、外で他の人を抱いてたら自信無くしちゃうなぁ。

それに、家で一人はすごく寂しいのよ?

早く帰ってこないかな…。

もう、12時周っちゃった。

あと、5分で帰ってこなかったらもう寝よう。

一応、お腹空いて帰ってきた時の為にチキン南蛮作ってみたけど…

まあ、この調子だと帰ってこなさそうだし、もう寝よう。

私がそんなことを考えていると玄関から

ガチャ ガチャ

という音が聞こえた。

あっ!霧崎くん?

「お、おかえり!霧崎くん、久しぶりだね。」

「…。」

霧崎くん…?

「どうしたの…?大丈夫…?」

なんか、ぐったりしてる?

「あいつら…俺が跡取りだからってこき使いやがって…クソっ…」

霧崎くん、なんて…?

フラっ 

「霧崎くんっ!?」

やばい、倒れちゃう。

ギュッ

せ、セーフ?

とりあえず頭を打つのは避けれたはず…って

熱っ!

もしかして霧崎くん…熱がある…?

しかも、この熱さ…大変っ!

と、とりあえずベッドに運ぼう。

お、重い…?

いや…霧崎くん、身長の割にすごく軽い。

ちゃんとご飯食べてる…?

お粥、作ろうかな。

それなら食べれるかな?


ふぅ、着いた。

私のベッドでいいかな?

グチョ

え?

霧崎くん…ケガしてる?

大変!傷口を塞がないと、ばい菌が入っちゃったら…病気になっちゃう。

緊急箱!


それから一時間くらい経っただろうか?

霧崎くんの傷の手当をしたり、服を替えたり、お粥を作ったり…ズタバタ動いてやっとすることは終わったはず…。

あとは…手…握る?

「ぅ゙ぅ゙…」

もしかしてうなされてるの?

「大丈夫だよ、霧崎くん。大丈夫。私は側にいるから。」

ふふ、寝顔は可愛いんだから。

よしよし。

ふぅわぁー。眠くなってきちゃった。5分だけ…後5分…。



はっ!

私…寝てた!?

しかも今、朝の8時?

待って…今日は木曜日!?

学校だよ!

遅刻しちゃう!

「あ、やっと起きた?おはよ、先輩。」

え?霧崎くん?

「お、おはようございます…?」

つい、反射的に返事しちゃったけど…もしかして

「な、何時に起きました?」

お願い!

「んー、六時半くらい?」

がーん。

「じゃあもしかして…寝顔見ましたか?」

お願い!見てないって言って!

「うん、見てた。」

「そ、んなぁ。」

「…。どうしてそんなに寝顔を見せたくないの?」

あー、

「えーと、風俗の仕事してる時に言われたんです。決して客に寝顔を見せてはいけないって。お客様が何をするか分からないから…。昔、同僚がお客様に寝顔を見せて無理心中させられたことがありまして…。」

思い出すだけでも、怖い…。

「そっか…そんなに俺信用ない?」

少し悲しそうに霧崎くんがそう言った。

「違うよ!今回霧崎くんにそれを聞いたのは…あの…は、恥ずかしかったから…。」

だって…今まで見せたことなかったのに

急に異性に見せて恥ずかしくないわけないじゃん!

「そっか。じゃあもっと恥ずかしくさせてあげよっか?」

えっ?

ドスッ

「ま、まさか…学校は…?」

「あー、そんなのどうだっていいよ。」

「で、でも…」

「俺知らない女とヤッて、疲れてんの。先輩は癒やしてくんないの?」

「い、癒やし?」

「そ、俺先輩と相性いいみたいだし。」

それは私も同感。だって、感じちゃうもん。

彼と私の相性は最高だって。

「じゃ、やるからね。これも演技だよ?」

「う、うん。」

正直私もヤッてなさすぎてヤりたい気分。

楽しみ!