好きと気づきたくないのに、幼なじみは沼らせ男。





「行ってくるね?りり、学校頑張って」



そう言って私の頭を撫でて、洗面所から出てった。



「わぁ…」



私は鏡を見ると、



「顔真っ赤だよぉ」



うん、落ち着け私。落ち着…こう!
でも、あんなの反則…


翔くんのことはなんとも思ってない!
翔くんだって、私を妹みたいとしか思ってないし、私だって…



「お兄ちゃんって……思ってる…もん、」