長い間、リオは顔をしかめていたけど、意味がわかったようで顔を真っ赤に染めた。



「なっ、おま、えっ!」

「リオは?」

「俺も嫌いだけど…」


と、リオはそっぽを向いた。

それって…

顔がパアッと明るくなる。

けど…



「エイプリルフールって、午前だけらしいぜ」

「ふえ?」



思わず声を出してしまった。

う、そ…?

てことは『嫌い』ってほんと、なの…?



「失恋…?」

「バーカ!俺はエイプリルフール以外でもうそくらいつくんだよ!!」

「えっ、じゃあ、両想い、なの…?」

「…おう」

「っ!」



ぼろぼろと涙が溢れる。

よかったっ…!



「よろしくお願いしますっ!」

「…おー」