一面の花畑
僕は隣子と手を繋いでいる
おそろいの花の冠をつけながらこれ以上ないくらいの笑顔で笑っている
ここには隣の子と僕しかいない
なんでかわからないけれどこの子をずっとずっと待っていた気がした
隣の子が笑って目を細めたまま口を開く
「???????」
......ピ..ピピピ...ピピ.ピピピピピ...
ピピピピピピピ
うるさ...
またこの夢か。
何度も何度も見る夢、毎回毎回同じところで目覚めるこの夢。
相手の子は知らない子のはずなのにこんなに「待っていた」と強く感じると同時に「さみしさ」を感じるのはなんでなのだろうか。
...一人で考えていても思い出せるわけもないか
早く学校行こ。
制服着て、荷物の準備をして、朝ご飯食べて、母さんと話して、家を出て、電車に乗る。
いつもと変わらないなんてことないつまらない日。
この日をきに僕が変わっていくなんてこのときは全く思っていなかった。
学校についた。僕より早く来ている子達の元気な声がクラス中に響いている。
僕は、少し来るのが遅めなので荷物をおいたらすぐ教室に先生が入ってきた。
「じゃあSTはじめるぞ〜。今日は郊外学習の班決めするからな〜」まわりから完成が巻き上がる。よっしゃー!とか待ってた!とかそういう声が聞こえるからもともと郊外学習があることは伝えられていたのだろうか、全然話を聞いていなかったせいでわからない。
プリントとかって配られたっけ?配られたとしたら多分無くしたな。どこ行くんだろうか。
とりあえず退屈なSTを聞き流す。
「それじゃ、班決めるぞ。4人班だから4人一組になれ〜」あぁ、この時間が一番憂鬱だ。
普段人と関わることをしない僕はこういう班着決めの時間が一番と言っていいほど嫌いだ。自分がどこかの班に入っても邪魔になるだけだし、入れてくれた子の班がだし。可哀想だし。
隅のほうで静かに待っていよう。
大体班が決まったようだ。僕はきっとどこかの3人班に入るのだろう。どんな反応をされるのだろうか、不安でしかない。
まぁもうなれてきているし別にいいけれど。
さぁ大体周りは班が決まり始めて僕だけが一人で立っている。先生が僕の方を見ていった。
「余りか?姫宮の班3人だったよな?いれてやってくれるか?」
姫宮さん、クラスの中心的な子だけれどもクラスの誰も笑顔を見たことがないクラスの高嶺の花のような存在。
そんな子の班にはいることになるなんて運が悪い。
でも、なぜか姫宮さんとは初対面な感じがしない。それどころか「懐かしい」とまで感じるのは一体なぜなのだろうか。
「よ、よろしくね...星宮さん」「うんよろしく。」
姫宮さん以外の班の子が話しかけてくる。遠足までに名前覚えておかないとな、多分すぐ忘れるだろうけど。
郊外学習の行き先は古墳とかがたくさんある歩いていける距離にある山らしい。
誰が行きたいんだそんなところ。好きでもない人たちと楽しくないところに行くなんてめんどくさいが過ぎる。
さっきまで、そう思っていたはずだったのに
「よろしくね音羽ちゃん」
なんで僕は姫宮さんのことをもっと知りたいと思っているんだろう。
そして、この感情すら「懐かしい」と感じてしまうのは一体なんでなんだろう。
僕は隣子と手を繋いでいる
おそろいの花の冠をつけながらこれ以上ないくらいの笑顔で笑っている
ここには隣の子と僕しかいない
なんでかわからないけれどこの子をずっとずっと待っていた気がした
隣の子が笑って目を細めたまま口を開く
「???????」
......ピ..ピピピ...ピピ.ピピピピピ...
ピピピピピピピ
うるさ...
またこの夢か。
何度も何度も見る夢、毎回毎回同じところで目覚めるこの夢。
相手の子は知らない子のはずなのにこんなに「待っていた」と強く感じると同時に「さみしさ」を感じるのはなんでなのだろうか。
...一人で考えていても思い出せるわけもないか
早く学校行こ。
制服着て、荷物の準備をして、朝ご飯食べて、母さんと話して、家を出て、電車に乗る。
いつもと変わらないなんてことないつまらない日。
この日をきに僕が変わっていくなんてこのときは全く思っていなかった。
学校についた。僕より早く来ている子達の元気な声がクラス中に響いている。
僕は、少し来るのが遅めなので荷物をおいたらすぐ教室に先生が入ってきた。
「じゃあSTはじめるぞ〜。今日は郊外学習の班決めするからな〜」まわりから完成が巻き上がる。よっしゃー!とか待ってた!とかそういう声が聞こえるからもともと郊外学習があることは伝えられていたのだろうか、全然話を聞いていなかったせいでわからない。
プリントとかって配られたっけ?配られたとしたら多分無くしたな。どこ行くんだろうか。
とりあえず退屈なSTを聞き流す。
「それじゃ、班決めるぞ。4人班だから4人一組になれ〜」あぁ、この時間が一番憂鬱だ。
普段人と関わることをしない僕はこういう班着決めの時間が一番と言っていいほど嫌いだ。自分がどこかの班に入っても邪魔になるだけだし、入れてくれた子の班がだし。可哀想だし。
隅のほうで静かに待っていよう。
大体班が決まったようだ。僕はきっとどこかの3人班に入るのだろう。どんな反応をされるのだろうか、不安でしかない。
まぁもうなれてきているし別にいいけれど。
さぁ大体周りは班が決まり始めて僕だけが一人で立っている。先生が僕の方を見ていった。
「余りか?姫宮の班3人だったよな?いれてやってくれるか?」
姫宮さん、クラスの中心的な子だけれどもクラスの誰も笑顔を見たことがないクラスの高嶺の花のような存在。
そんな子の班にはいることになるなんて運が悪い。
でも、なぜか姫宮さんとは初対面な感じがしない。それどころか「懐かしい」とまで感じるのは一体なぜなのだろうか。
「よ、よろしくね...星宮さん」「うんよろしく。」
姫宮さん以外の班の子が話しかけてくる。遠足までに名前覚えておかないとな、多分すぐ忘れるだろうけど。
郊外学習の行き先は古墳とかがたくさんある歩いていける距離にある山らしい。
誰が行きたいんだそんなところ。好きでもない人たちと楽しくないところに行くなんてめんどくさいが過ぎる。
さっきまで、そう思っていたはずだったのに
「よろしくね音羽ちゃん」
なんで僕は姫宮さんのことをもっと知りたいと思っているんだろう。
そして、この感情すら「懐かしい」と感じてしまうのは一体なんでなんだろう。



