バスの中は数人しかいなかった。私たちは一番後ろへ行く。そして湊にいちゃんの隣に座った。
「さっきの、湊にいちゃんが言ってた『やっぱり』って、どういうこと?」
「そんなこと言ったっけ? それよりさ、遊園地、最近新しい乗り物が増えたらしいよ」
話、そらされた?
気になったけど、それ以上は聞けなかった。
バスに乗って30分ぐらい経つと遊園地に着いた。前に来た時よりも古びて見える遊園地。大きな遊園地と比べるとひとつひとつが小さい乗り物なんだけど、私はこういう雰囲気の方が好きかもしれない。
「あんまり人いないね」
「そうだな。乗り物に乗る時、並ばないですぐに乗れるから良かった」
「そだね」
入口の受付で一日乗り放題の券を湊にいちゃんが買った。
「はい、これ。今日は俺が誘ったからおごるね」
財布を出してお金を払おうとした時に湊にいちゃんはそう言った。
「でも……」
「いいから、財布しまって? 一緒に来てくれたのがうれしいから、本当におごらせて? その代わり、今度、俺の願い事を聞いてね」
「あ、ありがとう」
願い事ってなんだろう。
私が出来ることなら……。
「さっきの、湊にいちゃんが言ってた『やっぱり』って、どういうこと?」
「そんなこと言ったっけ? それよりさ、遊園地、最近新しい乗り物が増えたらしいよ」
話、そらされた?
気になったけど、それ以上は聞けなかった。
バスに乗って30分ぐらい経つと遊園地に着いた。前に来た時よりも古びて見える遊園地。大きな遊園地と比べるとひとつひとつが小さい乗り物なんだけど、私はこういう雰囲気の方が好きかもしれない。
「あんまり人いないね」
「そうだな。乗り物に乗る時、並ばないですぐに乗れるから良かった」
「そだね」
入口の受付で一日乗り放題の券を湊にいちゃんが買った。
「はい、これ。今日は俺が誘ったからおごるね」
財布を出してお金を払おうとした時に湊にいちゃんはそう言った。
「でも……」
「いいから、財布しまって? 一緒に来てくれたのがうれしいから、本当におごらせて? その代わり、今度、俺の願い事を聞いてね」
「あ、ありがとう」
願い事ってなんだろう。
私が出来ることなら……。



