電話を終えた湊にいちゃんが戻ってきた。
「あれ? 叶和は?」
「なんかね、怒って部屋行っちゃった」
「……それより、いきなり付き合うとかはあれだから、デートしてみる?」
「デート?」
デートって、もしかして湊にいちゃんと手を繋いだりするのかな?
ふと湊にいちゃんの手をみる。
湊にいちゃんは身長が高くて肌が白くて綺麗で。同じように手も指が長くて綺麗。繋いだ時を想像してしまうだけでちょっと緊張してきたかも……。
「何? 俺の手が気になる?」
「デートする時、手を繋いだりするのかな?って」
「亜結奈ちゃんが嫌じゃないなら、大歓迎だよ」
そう言った湊にいちゃんの手は私の手をとった。自分の心臓の音がうるさくなる。
「今、ドキドキしてるでしょ?」
「えっ、してないよ」
否定はしたけれど、さらに早くなる心臓の音――。
「本当にドキドキしてない?」
「なんか、してる」
私は湊にいちゃんと目を合わせれなくなって、視線を下に落とした。
「恋するとね、ドキドキするんだよ。もしかして、俺に恋してる?」
私が湊にいちゃんに?
そういえば、さっきも叶和くんに「兄貴のこと好きなの?」とか言われた……。
どうなんだろう。そう言われてみればそうなのかな……。小さい時からカッコイイなって憧れていたし。
「あれ? 叶和は?」
「なんかね、怒って部屋行っちゃった」
「……それより、いきなり付き合うとかはあれだから、デートしてみる?」
「デート?」
デートって、もしかして湊にいちゃんと手を繋いだりするのかな?
ふと湊にいちゃんの手をみる。
湊にいちゃんは身長が高くて肌が白くて綺麗で。同じように手も指が長くて綺麗。繋いだ時を想像してしまうだけでちょっと緊張してきたかも……。
「何? 俺の手が気になる?」
「デートする時、手を繋いだりするのかな?って」
「亜結奈ちゃんが嫌じゃないなら、大歓迎だよ」
そう言った湊にいちゃんの手は私の手をとった。自分の心臓の音がうるさくなる。
「今、ドキドキしてるでしょ?」
「えっ、してないよ」
否定はしたけれど、さらに早くなる心臓の音――。
「本当にドキドキしてない?」
「なんか、してる」
私は湊にいちゃんと目を合わせれなくなって、視線を下に落とした。
「恋するとね、ドキドキするんだよ。もしかして、俺に恋してる?」
私が湊にいちゃんに?
そういえば、さっきも叶和くんに「兄貴のこと好きなの?」とか言われた……。
どうなんだろう。そう言われてみればそうなのかな……。小さい時からカッコイイなって憧れていたし。



