「うん、分かってる。俺と亜結奈ちゃんがふたりで仲良くしてるのが嫌なんでしょ?」
俺の頭をぽんぽんと撫でながら兄貴はそう言った。俺の気持ちが伝わっていた。
「うん……」
「じゃあさ、ふたり付き合ってみればいいじゃん」
兄貴がふふっと笑いながらそう言った。俺たちは離れて、同時に兄貴を見た。
「私と、叶和くんが?」
「うん、そう」
亜結奈が呟くと兄貴は答えた。
ちらっと亜結奈をみると目が合った。目が合うだけなのに、急に心臓がぎゅっとしめつけられる。そして心臓の音が、思い切り走った時みたいに早くなる。
「俺、そこのベンチで休憩してるわ。ふたりでなんか乗っといで?」
返事を待たずに近くのベンチに向かう兄貴。
「叶和くん、どうする?」
「行くぞ!」
俺は亜結奈の手を引っ張って、小さな池の周りをまわる、赤くて小さな汽車の乗り物の場所まで行った。
こんなに亜結奈に対して強引なのは初めてかも。
だって、緊張してるのを悟られたくなかったから。
その汽車はふたりずつ座れて、10人ぐらい乗れる乗り物だった。一番前に子供とそのお父さんらしき人が乗ったから、俺らは一番後ろに並んで乗った。
なんだろう、今までバスとか車の中でも至近距離で座ることがあっても特に何も感じなかった。なのに今は、亜結奈を意識しているせいか、すごく近くに感じる。そして、胸がぎゅっとなりすぎて、苦しい。
俺の頭をぽんぽんと撫でながら兄貴はそう言った。俺の気持ちが伝わっていた。
「うん……」
「じゃあさ、ふたり付き合ってみればいいじゃん」
兄貴がふふっと笑いながらそう言った。俺たちは離れて、同時に兄貴を見た。
「私と、叶和くんが?」
「うん、そう」
亜結奈が呟くと兄貴は答えた。
ちらっと亜結奈をみると目が合った。目が合うだけなのに、急に心臓がぎゅっとしめつけられる。そして心臓の音が、思い切り走った時みたいに早くなる。
「俺、そこのベンチで休憩してるわ。ふたりでなんか乗っといで?」
返事を待たずに近くのベンチに向かう兄貴。
「叶和くん、どうする?」
「行くぞ!」
俺は亜結奈の手を引っ張って、小さな池の周りをまわる、赤くて小さな汽車の乗り物の場所まで行った。
こんなに亜結奈に対して強引なのは初めてかも。
だって、緊張してるのを悟られたくなかったから。
その汽車はふたりずつ座れて、10人ぐらい乗れる乗り物だった。一番前に子供とそのお父さんらしき人が乗ったから、俺らは一番後ろに並んで乗った。
なんだろう、今までバスとか車の中でも至近距離で座ることがあっても特に何も感じなかった。なのに今は、亜結奈を意識しているせいか、すごく近くに感じる。そして、胸がぎゅっとなりすぎて、苦しい。



