すると、それにつられたのか、とうとう源さんも笑い出した。


「何が面白いんだよ!何で笑ってんの!」

「源さんも笑ってるじゃないですか、あはは」


そんな意味のない会話。


なぜだか今はそれが妙に心地よくて、源さんが居てくれたら、これからの生活も何とか頑張れそうな気がした。


「夏鈴。」


また唐突に、彼が私の名を呼ぶ。


「これからよろしくね。」


源さんはそう言うと、またあの太陽のように眩しい笑顔を浮かべた。

画面で見ていた笑顔よりも、ずっと明るく見えたような気がしたのは私の気のせいなのだろうか。


「はい。よろしくおねがいします。」


その笑顔を見ていると、自然と私の口許も緩んでいた。