くそう、とにらめっこには負けたようで、諦めて缶を開けていた。 「うう~西宮!負けないからね……!」 「…っえ……!?何に……?」 「何でもだよ!」 ふんすと憤慨している彼女に戸惑う西宮くんを横目に、思わず笑みがこぼれた。 つん、と彼の肩をつつき、にししと悪巧みが成功したような笑顔を向ける。 「ね、言ったでしょ?」 その言葉に、彼はふわりと微笑んだ。 「……やっぱり、美澄先輩はかっこいいですね」