「あっこれ私好きなやつです!いつも疲れたときによく飲むんですよね。ありがとうございます~!!」


「染みる……まじでありがとう」


「ふふ、これ実は西宮くんが選んだの」


「あ、ちょ先輩……!」



急に恥ずかしくなったのか、引っ込もうとする彼をふたりの前に出して、なぜか私が自慢げに微笑んだ。



そんな私に一瞬ぽかんとしたふたりだけど、またすぐに戻る。



「えっすごい西宮!エスパー!?」


「俺の好みど真ん中なんだけど。ほんと天才」


「さすが西宮だね……私も頑張って観察しなきゃな」



ごくり、とコーンスープの缶とにらめっこする向葵ちゃん。


すかさずそんな彼女に成沢くんがつっこむ。



「いやいや、これが出来るのは西宮しかいないでしょ」


「うぅ……たしかに」