一途な後輩に、秘密に溺愛されてます。





「ときどき、あの明るい生徒会にいていいのかな、とか……とにかく皆が持っているものが眩しくて羨ましいです」


「……うん」


「だから先輩は、俺にとっては手の届かない星みたいだな……って思いまーー……っつめた……っ!」



「じゃあ、他人と比べなかったらいいんじゃない?」


「……え」



急に頬にペットボトルを当てた私を目を丸くして見ている彼に、へら、と力のない笑顔を向ける。



「私だって、何度も何度も他の人と自分を比べたことあるよ。なんで私はああじゃないんだろうなーとか」



何度も比べた。もし私が可愛げがあって、構いたくなるような女子だったら別れることはなかったのかなって。



「でもね、比べても自分が変わらなきゃ意味がないって気づいたの」



無いものねだりをしたって、私のなかでは何も変わらない。


自分から何かを起こさなきゃ、変わらない。