その女の子が、悧來の腕に絡んでいる。


一年生のイケメンと美少女でお似合いの二人だ。



「ーねえ、今日遊びにいかない?もちろん悧來くんの友達も一緒に
。今日って部活ない日だったよね?」


「えー……そうだけど」




とっても仲良さそう。


そういえば、私は部活以外では悧來とは学校であまり会わない。

そもそも学年で階が違うから、他学年の生徒を見ることは珍しい。


今は移動かなにかの時間だったのだろう。



……私、悧來のことあんまり知らないんだな。





いつもはあんなに近くで言い合いをしているのに、今はなんだか彼が遠く感じた。




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「おーい、恋奈?」


「恋奈先輩大丈夫ですか?あ、」


「……え、あ」