柊くんは驚いたように眉を上げると、月紀ちゃんと陽暉を見た。

「……瑠花?あの子は?」

あ、今気づいだんだ……。

瑠花ちゃんは苦笑すると、月紀ちゃんを振り返った。

月紀ちゃんは小さく頷くと、そっと瑠花ちゃんの横に立った。

柊くんが不思議そうに首を傾げる。

陽暉が瑠花ちゃんの反対側に立つと、彼は少し警戒したようだった。

「そうだね……。えっと、簡単に言うと……」

瑠花ちゃんが困ったように波を見た。

波は苦笑すると、ちらりと海を見た。

海は無言で波の横に立ち、柊くんを見下ろした。

柊くんは少し怯えたように二人を見た。

「まぁ、僕たちの『計画』を手伝ってくれる子たちかな。俺は海、よろしくね」

「……知ってます。俺、Luciferに入る為に来たんで。『計画』も知ってます」

「……は?」

『計画』を知っている?

嘘でしょ、計画は、nightに攻め込むというもの。

実は、nightには挑戦状を送らずに、奇襲という形で攻める。

その計画は、流出しないように信頼を置ける人にだけ伝えたんだけど……。

他のメンバーには、当日に海が集収をかける予定。

それを柊くんが知っているって言う事は……。

「どうして、知ってるの……?」

「ん?だって教えてくれたもん。◼◼が」