「じゃあまず服を買いに行こ〜!」

とこの前とは反対で私が陽菜ちゃんを引っ張っていく。すると陽菜ちゃんは戸惑ったように

「私そんなお金持ってないし服とか買えないよ」

とおどおどした口調で言った。最初に出会ったときとは全然雰囲気がちがくなったな〜と少し考えてしまい。いくらかほうけてしまったが、

「大丈夫!今回の買い物は私が全部払うから!」

と答えた。もうすぐ私は死ぬわけだしお金は使っておかないと。でも…今はこんなに楽しく買い物できているのにもうこれが最後かもしれないんだよね。死ぬのは怖くないけど楽しいことがなくなるのはいやだな。
 
「そんなの申し訳ないよ」

と言われたが、とりあえず

「お小遣いがあまり過ぎてるんだよね〜というか私が陽菜ちゃんに着せ替え人形になってもらいたいだけだから」

と答えた。まぁあながち間違ってないし嘘ではないでしょ!陽菜ちゃんは少し納得のいかない顔をしていたけれど渋々

「ありがとう」

と言ってもらえた。