15分ほど歩いて私達は、待ち合わせをしているショッピングモールへ向かった。
待ち合わせの場所には、もう優の友達が来ていて近づいて行く私達に手を降ってくれていた。
「優‼久しぶりだね。って言ってもこの前会ったか元気だった〜?あっあなたが優の彼女さん?よろしくね!どこの高校?同い年フガッ」
と、茶色の髪を高めのポニーテールでまとめている元気そうな女の子が言った。
すると素早く大柄の男の子が女の子の口をふさぎ
「おい、会ってそうそううるさいやつだなぁ、あなたが優の彼女さんだよね。俺は湊斗よろしくな!」
と二カッと笑いながら言った。
「はっはい!桜井 結愛です。よろしくお願いします」
とペコリと頭を下げるとやっと塞がれていた手を放してもらえてらしい女の子が
「私は陽菜だよ。よろしくね!私達にはため口でいいよ、あと呼び捨てでいいし」
「ねっ」と言い陽菜は大河の方を見て言う。
「じゃあ、よろしく陽菜、大河」
と私が言うと、二人は満足そうに笑った。自己紹介が一段落終わって
「でさ、まずどこ行くの?」
と優が二人に聞いた。すると少し前を歩いていた二人はくるっとこっちを振り返り
「そりゃーやっぱりゲーセンでしょ!」
と声をピッタリあわせて言った。
ということでいま私は、ゲームセンターにいるのだけれど…何故か優と狭い部屋の中でピッタリとくっついて写真を取っている。
「ねぇ、狭いんだけど」
と優が言う。だから
「こっちだって狭いわよ」と私も言い返す。
「でも楽しいね」と何故か優は笑いながら言う。
「狭いって言ったじゃないの…」
とつぶやいたが、この声は優には聞こえなかったようだ。
「あっ終わった。じゃあ出よ!」
と言われ急に優に手を引っ張られる。
その後出来上がった写真を見ると、元々整った顔立ちの優だけど、加工のせいで女の子みたいになっていて、あまりの変わりように思わず笑ってしまった。
すると私の後ろからひょこっと優が出てきて、
「おーい、何笑ってんの」
と聞いてきた。私はさっき考えていたことをもし言ったらめちゃくちゃ怒らせそうだなと思ったので
「いや、入院する前はよくこうやって撮ったな〜って思って」
と誤魔化した。でもこれもホントの気持ちだ。
「そっか、入院してると何もできないもんね」
と優は、少し寂しそうに言った。でもその後すぐ笑顔になって
「だから今日、結愛と出かけることができてすごい嬉しいんだ」
といった。
ほしいおもちゃを買ってもらったときの子供のような、キラキラとした笑顔に思わず私はキュンとした。そのキラキラとした笑顔からなかなか目を離せずにいると
「はいはい、いちゃつくのはいいけど私達がいないとこでやってよね」
と呆れた声で手を広げやれやれというふうに陽奈ちゃんが言った。すると優が
「ごめんね〜いちゃついて」
と言って私を右腕で抱き寄せておでこに軽く口づけをした。
「ふぇ!?」と思わず変な声を出す私。何故か赤面して固まる陽奈ちゃん。
目を見開いて口を抑えふるふる首をふる湊斗くん。何このシュールな展開…しばらく私達のいるところには沈黙が流れた。その静かな沈黙を破ったのは優だった。
「なになにみんな驚いちゃってw」
と優は笑いながら言う。
「なんで、あんなことしたのよ!」
と私は設定も忘れて優に怒る。すると優は私にしか見えない角度でしーっと唇に人差し指を当ててニィッとした。そのあざとい行動に私はやられて真っ赤になった顔を両手で隠した。私が急に顔を隠したことに二人は少し不思議がっていたが、
「な〜んでそんな恥ずかしいことできるんだよ!!お前そんな積極的じゃなかっただろ可愛い彼女ができたからって調子乗るなよ!」
と湊斗くんはポンポンと優の肩を叩きながら言う。
「いいでしょ〜俺の自慢の彼女」
何故か自慢げに言う優
「くそ〜羨ましい!俺も早く彼女作りてー」
あれっ?今回ってダブルデートなんじゃなかったっけ?気になるけど今はちゃんと役を演じなきゃ!
「あっあの、ちなみに次はどこ行くの?」
とりあえずずっとここに居てもしょうがないので聞いてみる。
「えっと次は陽菜が行きたいところがあるって言ってたんだけどどこだっけ?」
湊斗くんは陽菜ちゃんの方を見て尋ねる。
しかし、肝心な陽菜ちゃんはと言うとまだ固まっていた。あ〜あ、優のせいで可愛そうにと哀れみの視線を送るが、そんな事も知らない湊斗くんは、おーいどうしたー?と手を陽菜ちゃんの目の前で振っている。ていうか更に顔が赤くなってない?もしかして陽菜ちゃんって湊斗くんのことが…
でも、まぁ考えてもしょうがないしいいや!
一旦考えるのを辞めて、再び二人のもとに視線を戻すともう赤面から戻ったらしい陽菜が、
「結愛ちゃんと一緒になにか買いに行きたいな!」
と元気に宣言していた。
待ち合わせの場所には、もう優の友達が来ていて近づいて行く私達に手を降ってくれていた。
「優‼久しぶりだね。って言ってもこの前会ったか元気だった〜?あっあなたが優の彼女さん?よろしくね!どこの高校?同い年フガッ」
と、茶色の髪を高めのポニーテールでまとめている元気そうな女の子が言った。
すると素早く大柄の男の子が女の子の口をふさぎ
「おい、会ってそうそううるさいやつだなぁ、あなたが優の彼女さんだよね。俺は湊斗よろしくな!」
と二カッと笑いながら言った。
「はっはい!桜井 結愛です。よろしくお願いします」
とペコリと頭を下げるとやっと塞がれていた手を放してもらえてらしい女の子が
「私は陽菜だよ。よろしくね!私達にはため口でいいよ、あと呼び捨てでいいし」
「ねっ」と言い陽菜は大河の方を見て言う。
「じゃあ、よろしく陽菜、大河」
と私が言うと、二人は満足そうに笑った。自己紹介が一段落終わって
「でさ、まずどこ行くの?」
と優が二人に聞いた。すると少し前を歩いていた二人はくるっとこっちを振り返り
「そりゃーやっぱりゲーセンでしょ!」
と声をピッタリあわせて言った。
ということでいま私は、ゲームセンターにいるのだけれど…何故か優と狭い部屋の中でピッタリとくっついて写真を取っている。
「ねぇ、狭いんだけど」
と優が言う。だから
「こっちだって狭いわよ」と私も言い返す。
「でも楽しいね」と何故か優は笑いながら言う。
「狭いって言ったじゃないの…」
とつぶやいたが、この声は優には聞こえなかったようだ。
「あっ終わった。じゃあ出よ!」
と言われ急に優に手を引っ張られる。
その後出来上がった写真を見ると、元々整った顔立ちの優だけど、加工のせいで女の子みたいになっていて、あまりの変わりように思わず笑ってしまった。
すると私の後ろからひょこっと優が出てきて、
「おーい、何笑ってんの」
と聞いてきた。私はさっき考えていたことをもし言ったらめちゃくちゃ怒らせそうだなと思ったので
「いや、入院する前はよくこうやって撮ったな〜って思って」
と誤魔化した。でもこれもホントの気持ちだ。
「そっか、入院してると何もできないもんね」
と優は、少し寂しそうに言った。でもその後すぐ笑顔になって
「だから今日、結愛と出かけることができてすごい嬉しいんだ」
といった。
ほしいおもちゃを買ってもらったときの子供のような、キラキラとした笑顔に思わず私はキュンとした。そのキラキラとした笑顔からなかなか目を離せずにいると
「はいはい、いちゃつくのはいいけど私達がいないとこでやってよね」
と呆れた声で手を広げやれやれというふうに陽奈ちゃんが言った。すると優が
「ごめんね〜いちゃついて」
と言って私を右腕で抱き寄せておでこに軽く口づけをした。
「ふぇ!?」と思わず変な声を出す私。何故か赤面して固まる陽奈ちゃん。
目を見開いて口を抑えふるふる首をふる湊斗くん。何このシュールな展開…しばらく私達のいるところには沈黙が流れた。その静かな沈黙を破ったのは優だった。
「なになにみんな驚いちゃってw」
と優は笑いながら言う。
「なんで、あんなことしたのよ!」
と私は設定も忘れて優に怒る。すると優は私にしか見えない角度でしーっと唇に人差し指を当ててニィッとした。そのあざとい行動に私はやられて真っ赤になった顔を両手で隠した。私が急に顔を隠したことに二人は少し不思議がっていたが、
「な〜んでそんな恥ずかしいことできるんだよ!!お前そんな積極的じゃなかっただろ可愛い彼女ができたからって調子乗るなよ!」
と湊斗くんはポンポンと優の肩を叩きながら言う。
「いいでしょ〜俺の自慢の彼女」
何故か自慢げに言う優
「くそ〜羨ましい!俺も早く彼女作りてー」
あれっ?今回ってダブルデートなんじゃなかったっけ?気になるけど今はちゃんと役を演じなきゃ!
「あっあの、ちなみに次はどこ行くの?」
とりあえずずっとここに居てもしょうがないので聞いてみる。
「えっと次は陽菜が行きたいところがあるって言ってたんだけどどこだっけ?」
湊斗くんは陽菜ちゃんの方を見て尋ねる。
しかし、肝心な陽菜ちゃんはと言うとまだ固まっていた。あ〜あ、優のせいで可愛そうにと哀れみの視線を送るが、そんな事も知らない湊斗くんは、おーいどうしたー?と手を陽菜ちゃんの目の前で振っている。ていうか更に顔が赤くなってない?もしかして陽菜ちゃんって湊斗くんのことが…
でも、まぁ考えてもしょうがないしいいや!
一旦考えるのを辞めて、再び二人のもとに視線を戻すともう赤面から戻ったらしい陽菜が、
「結愛ちゃんと一緒になにか買いに行きたいな!」
と元気に宣言していた。