「普通にいや!だったら別に聞かなくてもいい!」

「そっかそっか〜、結愛は俺に負けるのが怖いんだ〜。別にやめてもいいんだけどね〜」

さっきとは一転、優は小動物的な笑顔で私の方を見つめてくる。

「はぁ!?やる!やるし!絶対優に負けないし!」

つい優の言葉にカッとなってしまって私はそう言い返してしまった。

「えっ!結愛ちゃん。ほんとにやるの!?」

驚いた顔で聞いてくる陽菜の言葉でハッ!となり自分の言ったことを思い出す。
あああああ!もう!優の思うままじゃん!

「わーい!じゃあ俺からね。」

私の言葉を待ってましたと言わんばかりにまたニコニコと笑う優。

…これって私が口車に乗せられやすいのかな、それとも優が上手すぎるのか。
少し考え、多分両方だなと思い凹んだ。
確かに今日も優にうまく言いくるめられてるわけだし。

まあなんだかんだで楽しいからいいけど!。でも正直この愛してるゲームに負けたら優に何されるかわからないからこわい、。

つべこべ考えるのは辞めて集中しないと!と思い優のことを見ると優も私のことを見ていて目が合った。

優の吸い寄せられるような目に思わずドキッとして目をそらす。優と出会ってからの私はなんか変。ずっとドキドキしてばかりだ。

ちらっと優の方を見ると優も耳が少し赤くなっていた。