そこに奈緒ちゃんはいなくて、狼の匂いが充満していた。



「光ッ!」



大声で光を呼ぶ。



「どうした?!」



すぐに光が飛んで来てくれた。



「奈緒ちゃんが…。」



言いながら光を玄関に引っ張っていく。