長は一瞬渋い顔をして、言った。



「それは…。
万が一逃げ出されたりすれば…。」


「奈緒は逃げないと約束しました。
それに近いうちに血を交換する約束もしました。」



長は厳しい顔をさらに堅くして、押し黙った。



頼む、許してくれ。