長は会釈で返事を返した。



「今日はお願いをしたくて…。」


「小娘のことだろう。」



長は低い声で言った。



ビックリしたが、態度には出さずに頷く。



「掟は知っておろう。」


「はい。
だから今のところ、候補として暮らしています。」