「んじゃ行ってくるね。」



雷翔は翌朝ヴァレリアス一族に会う為に出発していった。



振り向かず歩いていく雷翔は凛々しくて、それが逆に心配になった。



「大丈夫だよ、奈緒ちゃん。」



雅人さんは励ましてくれたけど、不安は消えなかった。