ヴァンパイアのKiss

「嫌ッ!」



雷翔は残念そうな顔をして、離れて行った。



そんな顔しないでよ。



私はむしゃくしゃした気分を忘れる為に、山のようにたまった家事を片付けに行った。



「…んで行くんだよ。」



雷翔が淋しそうに私の後ろ姿を見ていたのは、気付かなかった。