奈要翔を抱き上げ、キッチンに向かう。



「おい、奈緒。
飯まだ?」


「あ、もうちょっと待って。」



カチャカチャと食器を並べて下を向いている奈緒の首筋に唇をおとす。



「もう!
ビックリするじゃない!」


案の定、ビックリして食器を落としかけた奈緒は俺を肩で押した。



そして、抱いている奈要翔を見つけると、ニッコリ笑って頭をなでた。



「この待遇の違い。」


「なに、雷翔も頭をなでて欲しいの?」



無言で頭を下げた俺を一瞥し、奈緒は奈要翔を受け取った。



「んだよ…。」



俺は仮にもパートナーだぞ?