「まったく、父親に似てるわね、この子は。」



エルザは俺を睨んだ。



「だから、悪いって。」



俺達の目線の先には、俺の息子と倒されて泣いているエルザの娘がいる。



「エリー、おいで。」



母親に呼ばれたエリーは短い足を懸命に動かして駆けてきた。



「奈要翔(ナイト)おいで。」


俺も奈要翔を呼んで、しゃがんだ。



奈要翔はまだ一歳で、ハイハイか掴まり立ちしかできない。



俺の所までたどり着いた嬉しさでニッコリ笑う奈要翔が愛しい。