「まあいいけど。
一緒にいれるしな。」



雷翔は起き上がって、私を抱き締めた。



私も腕を回す。



「うん。
もう、普通に暮らせる?」

「ああ。」



ニッと白い鋭い歯を見せて、雷翔は笑った。



私はそっとその歯に手をあてた。



「尖ってるね。」


「まあ、血を吸わなきゃいけないし。」


「私もそうなるの?」


「ああ。」