ヴァンパイアのKiss

「ご飯食べる?」



すぐさま雷翔は手を伸ばした。



「食い意地張ってるね。」



雷翔がフォークで私を刺そうとしたから私は急いで謝った。



「ゴメンゴメン。
怒らないでよ。」



雷翔はフンッと鼻を鳴らして私の分のパンをひったくった。



「ちょっと!」


「黙れ!」



怯んだ隙に雷翔はパンをまるごと口に突っ込んだ。



「うっわ。」



私は文句を言う気も失せて壁にもたれかかった。