ヴァンパイアのKiss

「フラフラする…。」


「仕方ないなぁ。」



そう言って雷翔は私の手を繋いだ。



「…。」



最近雷翔が恋人っぽくなった気がする。




雷翔は飛行機の席に着くまで手を繋いだままだった。



「着いたら起こせ。」



そう言って雷翔はアイマスクをして寝てしまった。



「もう。」



私は窓側に座っていたので、外が暗くなるまで景色を楽しんだ。



機内食が出てきた頃、雷翔がモソモソ起きてきた。



「おはよう。」


「ん…。」



まだ頭は起きてないみたい。