ヴァンパイアのKiss






次の日の朝、まだ暗いうちに私達は空港に出発した。


「行ってきます。」


「行ってらっしゃい。」



まだ早いのに、みんな見送りに来てくれた。



「背中乗れ。」



雷翔は言った。



私は言われた通り、背中に体を預ける。



すぐさま雷翔は走りだした。



「空港まで一気に行くからな。
ガタガタするけど、頑張れ。」



もう雷翔は走っていて、私は舌を噛みそうで返事が出来なかった。