ヴァンパイアのKiss

「なにが?」


「今日はやけに静かだなって。」



雷翔はムッとした顔をして言った。



「それはいつも俺が煩いってことか?」


「まぁ、そんなトコ。」



怒鳴るかと思いきや、雷翔はそうかと呟いて椅子に体を埋めた。



「ちょっとどうしたの?」


「来て。」



か細い声で呼ばれ、私は断れずに雷翔に近づいた。



思った通り、ギュッと抱き付かれる。