「寂しかった。」



そう言った途端、奈緒は大人しくなった。



「ありがとう。」



これはたぶんヴァレリアスのことを言っているんだろう。



「うん。」


「あのね、雷翔。」



奈緒が俺にもたれかかりながら言った。



「ん?」


「私、血を交換してもいいよ。」


「はっ?!」