しばらくの沈黙の後、奈緒がボソッと言った。



「おかえり。」


「ただいま。」



これで仲直りしたって思っていいのか?

いいだろう。



俺は一人でそう結論づけ、奈緒に抱きついた。



「キャッ?!
何?!」



奈緒は必死で俺の腕から逃げようともがいた。