久しぶりに会って感じた。


この人なんだと。気づけば目で追っていた。


誰にでも優しく、前向きで生きているから、君は誰からも好かれた。

その優しさと前向きさに惹かれた私もその数多くいる中の1人だった。


誰にでも分け隔てなく優しく出来る君が好きだった。でも、いつからか、その優しさが辛かった。


仲の良い友達で良かった。

君の笑顔を見る度、君の心の奥深くを知る度に好きになっていた。



いつも、前向きな君が時折見せる心の底が心配だった。
それと、同時に私には心を開いてくれているのだと嬉しくも感じた。




君を好きになれば、なるほど苦しさも感じた。何も出来ない歯痒さ、苦しさ、嫉妬、自分への劣等感。
それらがいつしか、自分を覆い尽くしてしまうのではないかと言う程に。



だから、距離を取った。さよならは言わなくてもさよなら同然の別れだった。