生徒会長は、エイプリルフールの日付を知らない。


ryo「そんな気にかけて俺のことを見てくれてたんですか」

saori「そうだよ、かっこいいもん、エイプルフール?関係ないよ、本気だよ私は。返事は?やっぱりだめかなわたしじゃ…」

素直になれないのは俺の方か。

ryo「あぁぁあ、わかりましたよ。…はぁ。一度しか言わないんでよく聞いてくださいよ。俺も、どうしょうもなく先輩のことが好きなんで、ほっとけないで、可愛くて仕方がないんで、先輩の彼氏にしてください」

俺がそう言い終えた時には、先輩は顔を赤くして、赤く染まった頬に手を当ててしゃがみこんでいた。

saori「…いいの?」

そう上目遣いで聞かれると、ゾクゾクとした感情が体に走った。

ryo「その表情、誰にも見せないでくださいよ」

saori「なんでぇ?変な顔してた?」

にやにやとした顔でその可愛い顔を見せられて、落ちない人はいない。

そんな先輩が、俺のことを好きになってくれたんだ。

これから大変な思いをするのは明らかだ。

だが、この瞬間がとてつもなく幸せで、これから先大変でも、先輩の惚れ具合を見たら、自分に自信がついた。

saori「ほんとに彼氏なの?彼氏になったの?ほんとにいいの?」

ryo「沙織さん」

そう名前を呼ぶと、おでこにキスをした。