「 李蘭おはよ ー 。」
「 おはよ、璃々依。」

目を擦りながら教室に入ってくる彼女は私の幼馴染だ。どうせまた夜更かしでもしたのだろう。彼女は、ゲームが好きでよく夜更かしをしてゲームをプレイしているのだ。眠くなるなら辞めればいいのに。

「 ... あ、知ってる?転校生来るらしいよ。」
「 転校生? 」
「 噂によると ー .. 四神の人間なんだって。」

四神。それは中高生が集って出来ている暴走族の1つだ。どうやら壮大な人数らしく、警察ですら誰が所属しているか把握出来ていないらしい。

「 ... 暴れられなきゃ私はなにも言わないけど。」
「 大人しくしてくれるといいけどね ー。」

なんて他人事のような言葉を2人で交わらせて居れば、朝のホームルームが始まる時間になる。他の生徒達は転校生が気になるらしく、いつも以上に教室がザワついていた。今日はリモートで集会があり、先生がリモートを繋ぐ。

「 今日は転校生の紹介があるからよく聞くんだぞ ー。」

先生がそう言った瞬間、教室がもっと賑やかになる。どうでもいい、転校生なんて。どうせ関わる機会なんてないんだから。

そんな考えはすぐに消えてしまった。