「 お前はお父さんの跡を継ぐんだぞ! 」
「 勉強も頑張ろう、お母さん達手伝うから。」

何千回言われたのだろうか。脳内で再生されて脳から離れない両親が私へ向ける期待の言葉。私は自由に生きたいのに私の意見すらも聞いてくれないのがこの家だ。
家に帰るのが憂鬱で、放課後、夕日に照らされる静まり返った公園のベンチに1人座っていた。

「 君が李蘭ちゃんか。」

すると、突然目の前に現れた見知らぬ人物。気配も足音もしなかった事に吃驚するも、警戒する様に目を細めて相手を睨む。

「 初めまして。私は星乃宇宙。君を救いに来たんだ。」
「 ... はぁ? 」

この時はまだ彼女との出会いがこんなにも私の未来を大きく左右するなんて思ってもいなかったんだ。

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両親の期待に応えなければ行けないというプレッシャーを抱え毎日詰まらない日々を送る中学2年生、涼音李蘭。
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突如李蘭の前に現れた謎の人物。李蘭を救う。と宣言した翌日、李蘭の学校へと転入してきた中学2年生、星乃宇宙。