着替えを終えて脱衣所から出てきた友香が濡れた髪の毛から水を滴らせながら、してほしいと言ってきた。


「やだ。今日は俺疲れてるからやりたくない」


「えー。お願い! 我慢できないの。ほら、必要なもの持ってきたからさ」


俺の前に道具を並べ、手持ち無沙汰にゴムを弄んでいる。


「仕方ねぇーな。やってやるからそこに寝ろ」


「やったー。お兄ちゃん上手だから気持ちいいんだよね」


床に敷かれた布団の上で嬉しそうに微笑む。


もし犬の尻尾が友香にあったら、ちぎれそうなほどに振っているんだろうなってくらい喜んでいる。