私を闇から見つけてくれたのは…

              杏紗side

私は少し彩雅にもたれるような形で、私の身体を預けていた。

彩「杏紗?しんどい?」

杏「うんん、大丈夫。ごめんね、私迷惑かける事になるかもしれない」

彩「いいんだよ、オレらを頼れ。何かあったら何でも言えよ。すぐ行くから」

杏「うん、ありがとう」

そう伝え、もう一度彩雅に身を委ねようとした時、後ろから「杏紗?」と声を掛けられた。


振り向くと、そこには玲がいた。

玲「お前、学校に来ず、他の男と朝からイチャイチャしてたのか?」

彩「杏紗?この人は?」

杏「この人は…」

玲「オレは全国No. 1温羅の総長だ」

彩「こいつが?」

杏「うん。そうだよ。玲、ごめん、心配掛けて」

玲「どういう事だよ!お前、温羅の姫だろ?どうして他の男と一緒に居るんだよ!」

杏「それは…言えない。文化祭の夜、言ったよね?「付き合えない」って」

玲「もしかして、そいつと付き合う事になったのか?」

杏「違う!」

玲「オレらと出会う前からお前は付き合ってた相手が居たんだろ」

杏「違う!私達は別にそういう関係じゃない!」

玲「まぁいい、お前の事は明日温羅の倉庫で話をする。全員がいる前でな」

そう言い玲に「明日、10時に倉庫に来い」と言われ、私たちの前から去って行った。

彩「いいのか?本当の事、言わなくて」

杏「うん、明日一人で行ってくる。これは私の問題だから」

彩「分かった、何かあったらすぐ連絡しろよ」

杏「うん、ありがとう」


そう伝え私は家に帰って寝たーー。

              sideend