素直になれる、魔法の日に。

欲しかったもの買えて、新作のジュースも飲んで。

満足満足♪

たまにはこういうのもいい。

何もしてないと、ずっと考えちゃうから。

葉月のこと。

ちょっと噴水のとこで休憩しよ。

人の流れを見ながら休憩していた。

すると、隣の人が何かを落したようなので拾って渡そうと思った。

"何か落としましたよ"

"あ、ありがとうございます…"

えっ

"えっ"

う、嘘でしょ

葉月…?!

"あああわわわわご、ごめん!"

何で謝ってるのかわかんないけど…!

何か、気まずいというか、恥ずかしいというか…!

こんな風に会っちゃったらどう接したらいいのか…!

"あ、あの、ゆり"

意外にも、葉月は私と話そうという姿勢を取ってくれている。

もしかして、仲直りしようと…!?

"葉月…"

"あのさ…"

すると、葉月はいきなり頭を下げてきた

"ごめん!"

えっ…

"俺…本当に自分勝手で。まじでごめん。"

"いや、私こそ…"

"ちょっと聞いて"

真剣な顔。

"俺、ずっと臆病だったんだ。お前と会ってからずっと"

私と会ってから…?どういうこと?

"自分の都合のいいようにばっか、お前のことからかったりしてたけど。でも本当は…"

本当は…?

"もっと優しくしたい。怒らせるんじゃなくて笑わせたい。俺…

そっぽを向いてこう言った。

お、俺お前のこと…大キライなんだよ"

"はぁあ?!どういうこと?結局何が…"








4/1

エイプリルフール。

今日は…エイプリルフール。

エイプ…リルフール…

え?!

ちょっと待って、

どういうこと?!

葉月…わざとこれ言ってる?!

いや、わからん!

これはきちんと確かめなければ…

"あの〜、葉月…今日って、な、何の日でしょ〜?"

葉月はそっぽを向きながら答えた。

"…エイプリルフールだろ"

耳が赤くなっている。

これはつまり…

そうゆうこと?!

"言わせんな"

葉月…

私のこと、す、すきってこと?

え、そういうこと?

頭が混乱…

"返事とか別に、いらないから。俺がただ言いたかっただけだし。だから…"

え、ちょっと待って。

勝手に終わらせないでよ

"葉月"

"こっち向いてよ"

私は…

言われたとおりにこっちを向いてくれた。

相変わらず目は合わないけど。

"あのさ、私…"




"私も、葉月のこと、嫌いかも"

"え…?"

ようやく、目が合った。

"私、最近ずっと葉月のこと考えててさ。葉月のいない世界とか考えられないって思った。

ずっと葉月と話せなくて寂しかった。

だから、私…

好きだよ、葉月のこと"


い、言ってしまった…

何気に、初だよ、こういうこと言うの…!

葉月が言ってくれなきゃ、気づかなかったかもしれないこの気持ち。

でも、本物だ。

"え、ちょっと待って…それはつまりどっち…?"

"もー、嘘つけるのは一回だけだよバカ"

" そっ、か"

"でも何で?俺ずっといじわるしてたのに

俺はお前が夢見てる理想の王子様なんかじゃないだろ"

何言ってるのもう、

"葉月は私の王子様だよ"

"あの日、私を助けてくれたときから。

いや、もっと前から。"

キョトンとした顔で見つめてきた。

"どういうこと?"

"私気付いたんだ。葉月がどれほど、私の日常を色付けてくれてたか。

葉月との何気ないからかいとかやり取りが私楽しかったの。それがなくなってようやく気付いたんだ。

だから感謝してる。

葉月が一度距離を置いてくれて"

"じゃあ、どういたしまして、だな。"


エイプリルフール、私の心に空いた穴は埋まった。

カラフルに色付いて。