エーコ(女性、仮名)は友人らと海外旅行へ行き、そこで素敵な男性と知り合った。
 相手は年上のイケオジ社長だった。二人は高級レストランで豪華な食事を楽しんだ。そのとき彼は言った。
「君、カワイイね。ボクら年は離れているけど、本能的に惹かれあっているよ。ところで、お小遣い欲しくないかい?」
 お金が欲しくてたまらないエーコは、その誘いに乗った。年上のイケオジ社長が宿泊しているホテルの部屋へ行く。そこで彼は小さな包みを金庫から出して彼女に渡した。
「これを持って帰国してくれたら、おかねをあげるよ。後で取りに行くから、それまで大切にしまっておいてね。それと、このことが誰にも言わないでね。二人だけの秘密だからね」
 預け物はしたくせに金を渡さないことが不満だったエーコは友人たちに秘密をばらした。彼女たちはエーコが知り合った年上のイケオジ社長を怪しみ、預かった小さな包みを開くように言った。
 包み紙を開くと、ビニール袋に入った白い粉が見えた。
 エーコたちは驚き現地の警察に連絡した。通報を受けて彼女たちの宿泊するホテルへ来た警官は、そのビニール袋を預かり帰って行った。翌日には粉の正体が判明した。違法な薬物だった。
 警察はエーコの証言に基づき、年上のイケオジ社長を逮捕した。彼女たちは警察への協力を感謝され帰国の途に就いた。